みかづきの色々

デバイス(スマホからキャンプ用品まで)とかプログラミングとか中心のいろいろ試験的なブログ。

昔であったソーラーバッテリー使い

昔僕が出会った最古のソーラーバッテリー使いというと、1990年秋にさかのぼります。
そう、今からなんと28年も昔です。スマホどころかネットもろくにない時代です。

彼はチャリダーでした。
沖縄県石垣島米原キャンプ場(今はもうないそうですが)の第三炊事場で出会いました。

当時の彼の装備ほかをちょっと解説してみます。

  1. 主燃料は灯油で、コンロは大学にあったらしいラジウスと同じものをゲット。
  2. 自転車はランドナータイプで、バッグ類は帆布。
  3. 毎朝、その日のお昼ご飯をラージメスティンに満タンに炊く
  4. 自作した太陽電池ユニットをフロントバッグの上にとりつけ、電気機器の電源を確保

最後がやっぱりすごいですよね。
ちなみにパーツは秋葉原で集めたらしいです。しかも雨対策のビニールカバーまで。
そりゃもう手作り感満載でしたが、今の商品化された太陽電池ユニットの原型はちゃんとできてました。

何しろネットで情報収集もできない時代ですけど、彼は自分なりに組み立てた装備で旅を楽しんでいました。

彼に教わったのはこういうことでした。

  • 自転車旅は安価なわけじゃないよ。ハングアップって知ってるかい?本当に動けなくなるんだ。
  • そそっかしい君にはラジウスがオススメだよ。なんでって?ラジウスはボンボン炎を吹き上げないからさ!(僕のGIシングルバーナーはひどい調子で、何度か燃料漏れして炎上もしていた)
  • ものすごい量のごはんを炊いてると思うだろ?でもこれ全部、燃料なんだぜ?

電気をどこまで使うか?

はっきりいえば、彼自身も電気に頼り切りってことはなかった。当時の発電量なんて知れてたし。
だいいち、携帯用のユニットなんて普通には売られてなかった時代です。
ちなみに彼は、夜の明かりとラジオの電力源を太陽光の蓄電でまかなっていたようです。
そして僕は「太陽電池という選択肢の存在」を知ったのでした。

灯油の話

ちなみに当時は太陽電池より、灯油コンロの方に影響を受けました。
何しろあの頃、液体燃料というとコールマンのガソリンコンロで、灯油はワンゲルの大ブスとか古臭く大きいイメージ。ソロツアーにはあまり持ち歩かないイメージでした。
バイクツーリング関係でも問題外扱いで、誰もとりあげなかったし記事にもされておらず。
ゆえに初心者だった僕は灯油系のコンロの良さなんて全然知る機会がなかったんですよ。

で、彼にラジウスの良さを教わり、燃料系を灯油に変更する決意をするのです。(←以降、ラジウス+ハリケーンランタンの人になった)

ただし。

では今も灯油がベストかといいますと……そうでもないんですよねえ。
以下の理由から。

灯油+ブリキのランタンなんて装備のメリットが生きてくるのは、超長期の野営旅行に限られる

自転車の彼も、さすがに灯油ランプは使ってなかった。
普通はでかいし、重いし、古臭いし邪魔くさいんですよ。僕だってそう思います。
あいつらの利便性が生きてくるのは長期滞在とか、まったり世間話しながらカレー作るとか、所帯じみてきた時の話だ。
短期になればなるほど、移動主体になればなるほど、もっとモダンでいいものがあるはずですし、それを使うべきだと思う。

ただ、まじめに本格的お料理を野営地でゼロからするというのなら、今も選択肢に推薦しますけどね。
超弱火でコトコトって、携帯コンロの多くは苦手というか、そういう利用を想定してないので。