みかづきの色々

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へんなネタの話『アイスランド名には名字がない』

おはよう。
変わった夢を見たので、空気を変えるためにネタを考えていた。
それだけの投稿なので、内容は気にしないで。

スカンジナビアあたりで昔、使われていた伝統的な命名の話。
今でもアイスランド等が採用しているのだけど。
具体的にいえば「名字」がない。
かわりに親の名前を後ろにつけて所属を示す。

たとえば、アイスランドヨハンナ・シグルザルドッティル元首相。
シグルザルドッティル(またはドーティル)とはつまり、
「シグルズの娘」という意味であり、彼女の父親または祖父の名がシグルズさんという事。
息子ならソン、娘ならドッティルがつく。

ちなみに名乗る人は父の名が多いらしいけどこれは単に土地柄で、
母の名を名乗る人もいれば、父母両方の名を名乗る人もいる。
さらにいうと、誰それの孫にして誰それの子、みたいな名乗りをする人もいるので、
そのあたりは、この命名規則を知らない地域の人からは非常にわかりにくい。

だけど、名字のある地域からすると奇妙であり面白いので、
古今東西、いろんな作家が架空の物語などで似たようなシステムを採用している。

これ、面白いんですよね。
何が面白いかって、姓がないんだから、同名がぶつかる確率が姓のある地域よりどうしても増えるわけですよ。
しかも、ミズだのミスターだのつけずにいきなりファーストネームを呼んじゃう事もあり、混同は厄介だ。
じゃあ、そんな場合はどうするのかといえば、フルネームで呼んだり親の名を愛称代わりに使ったりするそうだ。
ほうほう。

そういえば、父の名を使うのか母の名を使うのだろうか?
こっちは父の名が多いけど、母の名を名乗るケースもあるらしいので問題なさげ。
また、父祖に外国人がいてその姓を名乗り続けるケースもあるけど、勝手に色々名乗る事はできないらしい。

異文化というやつだが。
名前ひとつとっても、おもしろいものだ。

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なお余談なのだけど。
そういう視点で欧米の姓をよく見ると、誰それさんち、みたいな名字があるんだよね。
たとえば、日本人的にわかりやすい例でいえばマイケル・ジャクソン
そう。
ジャクソンはjack + sonで、上のアイスランドの姓と同じわけだけど、
面白いのは、マイケルって名前にもマイケルズって姓が同様にあることだ。
マイケルとは英語読みで、聖書の大天使ミカエルも英語読みすると大天使マイケルだから、
欧米人にはものすごく有名だから、そういうのもあるのでしょう。
(日本人が大天使マイケルと聞くと、別のものを想像しそうだが)

この、ポピュラーな名前をうまく使ったコメデイー映画が昔あったのをご存知だろうか?
ダスティン・ホフマン主演の『トッツィー』だ。
主人公、マイケル・ドゥーシーが女装してドロシー・マイケルズになり、TVドラマの女優の仕事をゲットするんだけど、見事にこの欧米タイプの名前を利用している。

つまり「ドロシーさんちのマイケル」を「マイケルさんちのドロシー」とひっくり返しているわけで。
名前まで女装しているわけだ。
面白いですね!