みかづきの色々

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消えたアメリカン

前回の投稿で、アメリカンがなくなった話をしたのだけど、実はあれ、描いてる最中で気づいたんですよね。
改めて、ちょっと調べてみます。
2018年7月8日朝現在。

おそろしいことに、新車で買える普通二輪クラスってレブルだけなんですな……うわぁ。
これは事実上、本当に「国産アメリカンモデル」消滅しましたね。

  • ホンダ: レブル250/500のみ
  • ヤマハ: BOLTのみ
  • カワサキ: バルカンのみ
  • スズキ: なし

たったこれだけですよ。
しかも、どのバイク見ても、いわゆる「プルバックでラグジュアリーなアメリカンモデル」なんざ一台すらも残ってない。バルカンも、一時期の旧インディアン風の渋いやつから、いかにも21世紀的なニューエイジなタイプに切り替えたし。

これはもう「アメリカンほしいならハーレー買ってね」で押し切るつもりかな各社。

HONDA

  • あえていえば「ロードスポーツ」扱いだが……クルーザー枠すらない。
  • 大陸横断ツアラー、昭和バイクブーム時代のリメイクロード、現代的ロード、エッジの効いた未来型ロード、スーパースポーツといった感じ。クルーザーはレブル500と250のみ。
  • 小型二輪がとても元気。大型も多いが下を忘れていない。

あれだけあったアメリカンモデルが一台もなくなってしまっている!
これはすごい……Steedとか覚えてる人にしてみたらビックリですよねえ。そしてなぜかレブルだけは残っていると嘆くんだ。youtuberのどこぞのバイク屋のおやじみたく。

けどレブルはもともと全世界で売ってた人気車であり、初代から海外市場中心のモデル。
それに、VTR-Fすら廃してVTシリーズのエンジンを終わらせようとしているっていうのに、わざわざ、とっくに終了しているVツインマグナを復活させて継続させるわけもない。
間違えちゃいけない。
グローバル視点では、レブルは「再販」ではなく「フルモデルチェンジ」なのだ。

それにしても、ホンダは未来を模索している感が強い。
たとえば、大陸横断ツアラーとして有名なGOLDWINGだが、箱をバキバキつけたフルドレス仕様でないGOLDWINGも売っているし、大型スクーター系モデルも存在する。

www.honda.co.jp

KAWASAKI

  • 分けてるのは排気量だけ。潔い。
  • ロード、カウルつき、アドベンチャー主体。
    • クルーザーは大型車のバルカンのみ
    • クルーザーに力入ってますな。
  • むしろZ900Cafeとバルカンが異彩を放っている感あり。

現在、どのメーカーも最新の排ガス規制などに対応して現行モデルの終了が続いているが、しかしメーカー側も負けてない。むしろそのチャンスを利用して、今まで投入してなかったようなマシンをぶちこんでいる感がある。カワサキもその例にもれない。

気になるところは、終了になったWと250シングル系かな。
統合してもいいから一本残してほしいものがあるのだけどね。
予想としては……カフェレーサータイプが生き残れば、こっちのスタイルで250クラスにも一つ出てくる可能性があるかなと考えてます。
車体があれば、海外向けの300cc市場にも投入できるだろうし。

www.kawasaki-motors.com

YAMAHA

  • ちゃんとカテゴリ分けがある!
    • 「クルーザー」枠があるが、あるのは大型車のBOLTのみ。(ドラスタは終了扱いで並んでいる)

おじさんたちに人気のないBOLTだけど、ちまたでよく見かける。

ラインナップ - バイク・スクーター | ヤマハ発動機株式会社

SUZUKI

  • クルーザーなし
  • 現在差し替え中って感じ。ST250Eとか乗ってた人たちの受け皿もない。

長かったイントルーダーシリーズもついに終わりかあって感じがあるが、それよりニューエイジ・クルーザー感のあったブルバードまで終わりにしちゃったのはどうなんだ。
そこまで売れてないのか?

www1.suzuki.co.jp

ただしスズキのラインナップにはおまけがある。海外向けが面白いのだ。

www.globalsuzuki.com

実は国内で終了したモデルの多くが、海外むけにはなんとまだ売られている。
ST250E(TU250X)、隼もあるしブルバードもある、それどころか、ブルバードの名のもとになんとあの、サベージ650まで売られているのだ。

へえー。もっと早く知ってたら、限定解除取り直しあったかもしれないな……ほうほう。