何年前からかよく覚えてないのだけど、ふたつの道の駅に帰省時によくお世話になっている。
高知県にある『キラメッセ室戸』と『田野駅屋』である。
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ところで話がふっとぶのだけど。
昔、NHKラジオの昭和歌謡大全集という番組が大好きだった。出てくる年寄りの昔話は正直退屈だったのだけど、戦前の音楽はカッコよくて、いつも楽しみにしていた。シューベルトのセレナーデとかね。SP盤でむかしの女の人が歌うのは特有の雰囲気があった。マジでカッケーと思ってた。
その中に、『小楠公』という歌があった。
これはいわゆる、小楠公、つまり楠木正行と父である大楠公、楠木正成の「桜井の別れ」を歌ったものらしい。僕らの世代はよく知らないのだけどね。
そもそも歌詞にある「桜井の駅」ってどこなんだと。
当時の僕は知らなかったからピンとこなかったんだけど。
大人になってから、ちょっと待てと思った。
桜井の別れって、室町時代よりも前なんですよ。
そんな時代に鉄道の駅なんかあるわけねーじゃん。
で、調べてみたんですが。
歌の中でも駒止め、つまり馬を止める駅って事なんでしょうけど、そういってる。
で、もともと「えき」とは隧道みたいに中国由来の言い方で、もともと日本の駅は「うまや」といって、街道にある駒止めつきの宿場町みたいなとこだったと。
えーと……それ、なんて道の駅?
なんてこった。
実は「駅」はもともと鉄道駅でなく道の駅に近いものだったわけってことらしい。
これで僕は、道の駅に興味をもったわけで。
まぁ、今のところは興味だけなんだけどね。