いわゆる携帯コンロの燃料について。
知らないこともあったので、まとめておきます。
まず、コンロの燃料は以下のようなものがあります。(一部特殊なものもあります)
ガス(ブタンガス他)
ガスは低温だと気化しにくいのですが、燃焼コントロールがしやすいので携帯コンロも多いですね。また、いわゆるカセットガスのおかげで80代の母も知ってるくらい有名です。
ただしカセットガスは、初冬の北海道では平地ですら気化しにくくなり、非常に扱いづらくなる。
この低温での弱さに対抗するため、キャンプ用のちょっと高いカートリッジ仕様のコンロがあります。彼らは山に少し強くなり、扱いも手軽になる代わりに少しコストがお高くなります。
でも普通のとこで一泊なら、大抵これで間に合いますね。
ホワイトガソリン、自動車用ガソリン
最近はマルチ燃料なコンロがあるのでガソリンのみはむしろ珍しいかも。
ガソリンは扱いやすい液体燃料なんですが、それはガスのように気化しやすいという事でもある。ちょっと失敗すると簡単に炎上する事もあるので、そういうのを厭う人は灯油を愛用します。僕もその一人です。
また、自動車用ガソリンは「ホワイトガソリン」と違ってエンジンで燃やすためのものが色々入っています。そして違いをわかりやすくするために赤い色をつけられていて、赤ガスともいわれます。
赤ガスはガソリン仕様のコンロでも使えない、使うことが推奨されない事もあるので要注意です。
なお、最も古いタイプの「スベア」などのコンロも今もなお作られ、使われています。
僕も軍用のGIバーナーってのを使ってた時代があります。ただ、よく炎上するし制御がきかないもので、灯油に移行しました。
灯油、白灯油
19世紀のおわりに作られた最初期の気化式の近代コンロといえば、真鍮でできた灯油コンロでした。百年以上すぎた今も全く同じコンロが使われている反面、改良された超進化型も生み出されていたりもします。
僕が最も愛用してきたのはこのタイプです。
煮炊きにはやっぱりこれですね。これとハリケーンランタンが長いことメインでした。
軽油
あまり日本的にはなじみがないですが、マルチフュール型のコンロでは軽油やジェット燃料に対応したものも出てきています。その一つですね。
燃料用アルコール(メチルアルコール主体)、消毒用アルコール(エチルアルコールを薄めたもの)、無水アルコール(純度の高いエチルアルコール)
いわゆるアルコールコンロの燃料というと燃料用アルコールです。しかしそれは安いからでもあり、消毒用や無水アルコールでも使えます。特に無水アルコールは高純度のエタノールなので、火力が燃料用より高いそうです。
ならどうして燃料用として売ってないのかというと、エタノールは酒税がかかってしまうので高価のだそうです。
なるほど……って納得するのかい ^^;
でもまあ、火力が欲しいって時には、あえて買うのもよさげですね。
ちなみにアルコールはめちゃめちゃ静かです。
プレヒート用のアルコールを持つことが苦行でない人なら、ついでに一つもっといて損はないです。
その他(固形燃料、炭、燃える自然素材など)
自然燃料もいいですね。
いつでも使えるわけじゃないけど、そういう遊びができるキャンプもいいなあ。